LOCKED
ブログ一覧に戻る
デバイス管理・MDMLOCKED MDM

Microsoft Intune MDM設定完全ガイド

関連トピック: Microsoft Intuneの評判と活用実例2026

Microsoft Intuneは、Windows・iOS・Androidの統一管理を実現するクラウドベースのモバイルデバイス管理 MDMです。本記事では、Intune導入から運用までの全体像、実装手順、注意点を詳しく解説します。M365ユーザーなら追加費用なしで利用でき、多くの企業に採用されています。

Microsoft Intuneの基本機能と特徴

Intuneが選ばれる理由

Microsoft Intuneは、Microsoft 365とEntra ID(旧Azure AD)との統合が最大の強みです。企業ユーザーのアカウント管理、アプリケーション管理、セキュリティポリシーがシームレスに連携します。

主要機能

  • デバイス登録: Entra IDへの登録、デバイスの一元管理開始
  • デバイス構成: Wi-Fi、VPN、メール設定の自動配信
  • アプリケーション管理: Microsoft StoreおよびLOB(社内アプリ)の配信・更新管理
  • デバイスコンプライアンス: OSバージョン、セキュリティ設定の準拠状況監視
  • 条件付きアクセス: 準拠していないデバイスへのアクセス制限
  • リモートワイプ・ロック: 紛失・盗難時の遠隔初期化

Intune導入のメリット

Microsoft 365との完全統合 M365 E3/E5ライセンスに含まれるため、スタンドアロンMDMの購入が不要です。別途MDMを購入する場合は月額8ドル/ユーザーですが、M365ユーザーなら追加費用は不要です。

Windowsデバイス管理での最強性 Intuneはグループポリシー(GPO)と連携し、Windows 10/11の細粒度制御が可能です。企業のWindows環境では他のMDMより優位性があります。

Entra IDによるユーザー認証の統一 ユーザー認証をEntra IDで一元管理でき、シングルサインオン(SSO)を活用できます。パスワードリセット、多要素認証(MFA)設定も統一的に運用できます。

Microsoft Defenderとの連携 Windows Defenderの管理を含め、統合的なセキュリティ対策が実現します。マルウェア検知、ランサムウェア対策、脅威検出が連携します。

比較表(無料)

MDM比較表

主要MDM製品の機能比較表。対応OS、リモートワイプ、アプリ管理、ポリシー設定などの項目で各製品を評価できます。

無料でダウンロード

Intune導入の前提条件と準備

必須となるプリケット

  • Microsoft 365テナント: M365 E3/E5、またはIntune単体ライセンス
  • Entra ID: テナント内にユーザーアカウントが登録されていること
  • インターネット接続: Intuneはクラウドサービスのため、インターネット接続が必須
  • デバイス: Windows 10/11、iOS 14.0以上、Android 5.0以上

テナント準備の主要手順

Step 1: Microsoft 365管理センターへのアクセス 管理者アカウントで365.office.comにアクセスし、テナント設定を確認します。

Step 2: Intuneライセンスの確認 M365 E3/E5を導入済みなら、Intuneは自動的に有効化されています。スタンドアロンの場合はライセンス割り当てが必要です。

Step 3: Intune管理センター(endpoint.microsoft.com)へのアクセス確認 管理者権限で https://endpoint.microsoft.com にアクセスできることを確認します。

Step 4: デバイス登録ルールの定義 iOS・Android・Windowsそれぞれの登録ルール(登録制限、登録グループなど)を設定します。

デバイス登録とコンプライアンス管理

デバイス登録の流れ

iOS/Androidの登録

  1. ユーザーが「ポータル サイト」アプリをインストール
  2. ユーザーのEntra ID認証情報でサインイン
  3. デバイス情報の自動登録(IMEI、MDMトークン取得)
  4. ポリシーの自動適用

Windowsデバイスの登録

  1. 「設定」→「アカウント」→「職場または学校にアクセスする」
  2. Entra IDアカウントでサインイン
  3. デバイス登録完了時に自動的にMDM登録

コンプライアンスポリシー実装のポイント

Windows環境でのコンプライアンス要件

  • OS: Windows 10 21H2以上、Windows 11最新バージョン
  • Defender: 有効化、ウイルス定義が最新
  • ファイアウォール: Windows Defender ファイアウォール有効
  • パスワード: 最小8文字、複雑性要件(大小文字・数字・記号を含む)
  • BitLocker: ドライブ暗号化有効化
  • 更新: セキュリティアップデート月次適用

非準拠デバイスへの対応

  • 自動通知: ユーザーに準拠不要デバイスであることを通知
  • 修復案内: 必要な設定変更手順をポータルサイトに表示
  • アクセス制限: 企業リソース(メール、SharePoint)へのアクセス段階的制限
  • 定期再評価: 24時間ごとにコンプライアンス状況を再チェック

条件付きアクセスの設定

条件付きアクセスポリシーで、以下の条件を組み合わせてセキュリティ強化ができます:

ユーザーリスク条件

  • 新しい場所からのログイン
  • 疑わしいサインイン挙動
  • リスク検出イベント

デバイス条件

  • Intuneコンプライアンス準拠状況
  • デバイスOS・バージョン
  • 登録済みデバイス

アプリケーション条件

  • Office 365(Exchange Online、SharePoint Online)
  • Dynamics 365
  • Azure服務

アクション

  • アクセス許可: 全アクセス許可
  • ブロック: 完全なアクセス拒否
  • セッション管理: MFA必須化、セッション時間制限

アプリケーション配信と管理

配信対象別のアプリ管理戦略

必須アプリ(強制インストール) セキュリティアプリ(Windows Defender)、社内標準アプリ(Teams、Edge)など。全ユーザーに自動インストール。アンインストール禁止に設定できます。

推奨アプリ(オプション配信) ユーザーが選択的にインストール可能なアプリ。ポータルサイトの「アプリ」セクションに表示されます。

制限付きアプリ セキュリティリスク理由により、特定ユーザー・部門のみに配信。デバイス分類やユーザーグループで細粒度制御が可能です。

アプリケーション配信の実装手順

Microsoft Storeアプリの配信

  1. Intuneの「アプリ」→「すべてのアプリ」→「追加」を選択
  2. アプリの種類で「Microsoft Storeアプリ」を選択
  3. 配信するアプリ(WordPressなど)を検索して選択
  4. 割り当てグループと配信タイプ(必須・推奨)を設定
  5. 対象ユーザー・デバイスに即座に配信開始

社内開発アプリ(LOBアプリ)の配信

  1. アプリケーションパッケージ(EXE、MSI、APPX等)を準備
  2. Intuneに「基幹業務用アプリ」として登録
  3. ユーザーグループごとの配信ルール設定
  4. 自動更新タイミングの設定(即座・スケジュール配信)

ライセンス管理の効率化

Intuneではアプリケーションライセンス数を管理できます。

  • VPP(Volume Purchase Program)を使用し、複数ユーザーへの一括割り当てが可能
  • ユーザーがアプリをアンインストールするとライセンスが自動回収される
  • ライセンス数の可視化で、コスト最適化を実現

VPN・Wi-Fi設定の自動配信

VPN構成プロファイルの設定

Intuneを使用することで、ユーザーが手動でVPN設定を構成する必要がなくなります。

設定手順

  1. 「デバイス」→「構成プロファイル」→「プロファイルの作成」
  2. プロファイルタイプとして「VPN」を選択
  3. VPN接続タイプ(IKEv2、L2TP等)を指定
  4. VPNサーバーのホスト名、ポート番号などを入力
  5. ユーザー認証方式(ユーザー名・パスワード、証明書等)を設定
  6. 対象グループに割り当て

デバイス登録時に自動的にVPN設定が適用され、ユーザーが手動で設定する手間が不要になります。

Wi-Fi構成プロファイルの設定

企業ネットワークのWi-Fi接続も同様に自動配信できます。

Enterprise SSID(RADIUS認証)の配信

  1. VPN設定と同様に「Wi-Fi」プロファイルを作成
  2. SSID名を入力(例:Company_Network)
  3. セキュリティタイプを「Enterprise」に設定
  4. EAP認証タイプ(EAP-TLS、PEAP等)を選択
  5. ユーザー証明書の自動配信を有効化
  6. ユーザーが入力するだけで自動接続

パスキー(WPA2)ネットワークの配信 セキュリティが不十分なため、一般的にはEnterprise SSID推奨ですが、ゲストネットワークや特定用途ではパスキー配信も可能です。

Intune導入での成功事例と運用のコツ

段階的な導入アプローチ

パイロットフェーズ(1ヶ月) IT部門(20~30名)を対象に試験的に実装。機能検証、問題発生への対応、ドキュメント作成。

部門展開フェーズ(2ヶ月) 営業部門、企画部門など、比較的小規模な部門から段階的展開。ユーザー教育、サポート体制構築。

全社展開フェーズ(3ヶ月) 全社一斉展開。ヘルプデスク体制の充実、FAQ作成、継続的なサポート。

運用効率化のポイント

セルフサービスポータルの活用 ポータルサイト(portal.manage.microsoft.com)にユーザーが自ら以下の操作ができるようにすることで、ヘルプデスク負荷を削減します:

  • デバイス情報の確認
  • Wi-Fi・VPN情報の確認
  • アプリのインストール
  • パスワードリセット

オートパイロットによるプロビジョニング自動化 新規デバイスの初期セットアップをIntune側で自動化。ユーザーがEntra ID認証後、ポリシー・アプリが自動配信される環境を実現。初期化の手間が大幅に削減されます。

定期的なコンプライアンスレポート監視 非準拠デバイスの状況を月次で確認。トレンド分析により、ユーザー教育の必要性を判断します。

Intune導入で避けるべき失敗パターン

過度に厳しいコンプライアンスポリシー

初期段階で過度に厳しいポリシーを適用すると、ユーザーの反発を招き、デバイス登録率が低下します。段階的にポリシック厳しくしていくアプローチが推奨されます。

Windows Update の強制実装

Intuneで自動更新を強制実装すると、デバイス再起動のタイミングがコントロール不可となり、業務中断が生じます。「更新のスケジュール」機能を使用し、ユーザーが再起動タイミングを選択できるようにしましょう。

IT部門のサポート体制構築なし

Intune導入後、ユーザーからのサポート要望(デバイス登録、アプリインストール、VPN接続など)が急増します。事前にヘルプデスク体制を構築し、FAQドキュメント、動画チュートリアルを用意することが重要です。


LOCKEDの詳細を見る モバイルデバイス管理でお悩みなら、LOCKEDの無料デモをお試しください。 資料請求・デモ依頼はこちら →


関連記事

参考リンク

商標について:本記事に記載されているMicrosoft IntuneAzure ADMicrosoft Entra IDMicrosoft 365等の製品名・サービス名は、各社の商標または登録商標です。

免責事項:本記事の情報は執筆時点のものであり、各製品の最新の機能・料金・仕様については、各社の公式サイトをご確認ください。本記事の内容に基づく判断・行動について、当社は一切の責任を負いかねます。

LOCKED MDM

この課題、LOCKEDで解決できます

「MDM比較表」など、検討に役立つ資料を無料でご用意しています

LOCKEDシリーズの詳細資料を無料でダウンロード

導入事例、機能詳細、他社比較など、検討に必要な情報をまとめた資料をご用意しています

まずは資料で詳細を確認

製品資料で機能・料金・導入事例をまとめてご確認いただけます

資料をダウンロード